
これで解決!なんだかわかりにくい、良い脂肪と悪い脂肪。
昔から脂肪を取ることは良くないとされていました。第二次世界大戦後、大規模な研究により、飽和脂肪酸と心臓病のリスク関連が証明されたことにより多くの食事療法専門家は、心臓のリスク防止だけでなく、脂肪はタンパク質や炭水化物よりもカロリーが高く、体重増加に寄与すると考えられていたため、脂肪の摂取量を減らすように支持していました。
実際多くの人がそうしましたが、脂肪の代わりにカロリーを大量の炭水化物、特に精製された白い炭水化物から摂取するようになりました。そして、オリーブ油やキャノーラ油のような健康的な脂肪も食べるのをやめました。 私たちが痩せようと脂肪を避けた結果どうなったかというと、太りすぎと肥満の発生をより増やす結果となりました。
何がよくなかったのか?
結局のところ、「すべての脂肪は悪い」というのは間違っていました。
脂肪を含む食品は空腹を満たしてくれるので、過剰に食べることを防止します。
さらに重要なのは、すべての脂肪が同じというわけではないということです。
主に肉や乳製品に含まれる飽和脂肪酸は、動脈の詰まりや心血管疾患の原因になります。
しかし、植物や健康に良い油に含まれる一価不飽和脂肪酸や多価不飽和脂肪酸は、LDL(悪玉)コレステロールを改善することで健康を守ります。
脂肪は血糖値にほとんど直接影響を与えません。 脂肪はあなたの体の主要なエネルギー源であり、特定のビタミンや栄養素を吸収するのを助けます。
さまざまな重要な生理機能に必要なもう一つのタイプの脂肪は、オメガ3不飽和脂肪酸(omega-3 unsaturated fats)といわれる脂肪です。
あなたの体はオメガ3を自分で作ることはできません。これらは食物から摂取しなければなりません。
オメガ3の主な供給源には、
サケ、マグロ、イワシ、サバなどの脂肪の多い魚が含まれます。
亜麻仁、クルミ、小麦胚芽、キャノーラ油、非水素化大豆油、亜麻仁油もオメガ3が豊富です。
とても悪い脂肪、トランス脂肪酸
トランス脂肪酸はあなたの健康にとても悪の脂肪です。
マーガリンやドーナツやクッキーなどにも使われていたり、マクドナルドなどのファストフードにも使われています。
これらの脂肪は、健康な不飽和脂肪に水素を加えて固化させ、腐敗しにくくすることで作られます。
トランス脂肪酸は有害なLDL(悪玉)コレステロールを増加させ、有益なHDL(善玉)コレステロールを低下させ、慢性炎症を増加させ、血液を凝固させやすくします。
FDA(アメリカ食品医薬品局)は、米国の食品供給におけるトランス脂肪の主な供給源である「部分的に水素化された」油は、もはや「一般に安全であると認識されていない」と決定しました。
今では、ほとんどの食品会社がトランス脂肪酸の使用をやめています。
このように世界ではトランス脂肪酸への規制がどんどん厳しくなっています。
これからは脂肪を取らない。
ではなくて、悪い脂肪をなるべく避けて、いい脂肪に置き換えることでダイエットもより良い健康も維持しましょう。