『白い炭水化物が健康に悪い理由』白米を考えます。

※前回の投稿に続いています。
科学的根拠に基づく見解によると
白米の摂取量が少なければ少ないほど
糖尿病のリスクが低いことが報告されています。
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2012年
世界的に権威のある英国の医学雑誌に、
『白米と糖尿病の関係』
に関する研究結果が発表されました。
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その結果、白米の摂取の摂取量が
1杯(158g)増えるごとに
『糖尿病になるリスクが11%増える』
と報告されました。
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2010年
権威あるアメリカ栄養学会の学会誌に、
日本人の研究者らが行った日本人のデータを
用いた研究が掲載されました。
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この研究によると、日本人においても
白米の摂取量が多ければ多いほど
糖尿病になる可能性が高くなることが
明らかになりました。
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研究結果
男性では、
白米を食べる量が(ごはん1杯160g換算で)
1日2杯以下のグループと比べて、
1日2~3杯食べるグループでは5年以内に
『糖尿病になるリスクが24%高い』
ことが明らかになりました。
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しかし、白米を1日2~3杯食べる人と、
3杯以上食べる人たちで糖尿病リスクは
変わりませんでした。
したがって、男性においては、
1日2杯(315g)くらいが糖尿病のリスクが
上がりはじめる境界だと考えられます。
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女性では、
もっと分かりやすい関係がみられました。
『白米を食べる量が多ければ多いほど
糖尿病のリスクが高くなる』
という関係が認められました。
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白米を1日あたり、
1杯しか食べないグループに比べて、
『2杯食べるグループでは15%』
『3杯食べるグループでは48%』
『4杯食べるグループでは65%』
糖尿病になるリスクが高くなる
ことがわかりました。
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これらのことを踏まえると、
白米を食べる量が多い人ほど、
糖尿病にるリスクが高くなっている傾向が
確認できるので、
減らせるのであれば、できるだけ
少ない摂取量の方が良いと考えられます。
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さらには糖尿病の家族歴があると
糖尿病になる確率はさらに高くなるので、
少しでもリスクを下げるためにも
できるだけ白米を含む白い炭水化物は
減らした方が良いと考えられます。
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どうしても白米を食べたいという方は、
毎日1時間以上の激しい運動をすることで、
糖尿病のリスクを回避できるかもしれません。
科学はこれらのことを証明しているので、
全く食べないなどは難しいと思いますが、
白い炭水化物から茶色い炭水化物に変える
健康上のメリットはとても大きいと言えます。