
『体重減少の魔法の数字は総体重の5%♪』ハーバード関連医療機関MGH医師らの健康メリット

ハーバードメディカルスクール関連医療機関マサチューセッツ総合病院(MGH)の肥満医学医であるDr. Fatima Cody Stanfordらの記事のまとめです。
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少しでも体重を減らすと、
健康に大きなメリットがあります。
あなたの総体重の5%の減量です。
これは臨床において生理学的変化が見られる数字です。
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5%はどれくらい?
5%の総体重減少を計算する簡単な方法は、
体重の10%を取り、その数を2で割る
たとえば、
体重が60kgの場合、体重の10%は6kgです。
その半分、つまり3kgが総体重の5%です。
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5%の目標に到達は意外に簡単な目標かも?
安全な体重減少率は、
一般的な人で1週間あたり0.5〜1kgくらいとされています。
※身体の大きさ、脂肪量によって異なります
70kgの人は1〜2か月で5%の総体重減少が達成できます。
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①減量の最も目に見える効果は、
皆様ご存知の通り、『スリムな体です』
スリムな体型は、爽やかで健康的な印象を
周囲に与えるだけでなく。
自分自身も健康的で爽やかな人間になれます。
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②『胸焼けの軽減』
余分な体重が胃に圧力をかけると、
胃酸が食道に逆流し、胸やけなどの
不快感を引き起こす可能性があります。
減量は圧力を和らげ、胸やけを抑えます。
(最近胸焼けが多いという方は、体重増加も関係しているかもしれません。)
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③『膝痛、腰痛の軽減』
体重が約0.5kg増えるごとに、
膝の関節に約2kgのストレスがかかります。
つまり、自身の適正体重から5kg体重が多い場合
一歩当たり約20kgの負荷が膝に追加されることになります。
体重の増加は膝に非常に負荷がかかります。
↓
(この負荷から膝を守ろうとするために筋肉を付けようとするので足はどんどん太く見えてしまいます)
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④『血圧の低下』
過剰体重の成人の高血圧が3倍になるリスク
しかし、体重の減少とともにこのリスクは下がります。
(高血圧は脳、心臓の血管疾患リスクを高くします。これらは突然死を招くようなこともあるほど、とても恐ろしい疾患ばかりです。)
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⑤『糖尿病リスクの軽減』
体重増加は糖尿病を発症する危険因子です。
脂肪は単なるカロリーの貯蔵場所ではありません。
脂肪細胞から分泌されるアディポカインと
呼ばれる化学物質は、炎症を引き起こし
(以前にも簡単に記事にしましたが、この炎症が万病のもととされています。)
インスリンの作用を妨げる可能性があり
脂肪が多いほど、アディポカインが多い。
体重減少によりアディポカインが減少し、
インスリンが血糖値を効果的に低下させ、
糖尿病のリスクが減少します。
MGH総合病院の糖尿病センター
および臨床研究センターの
David M. Nathan博士は述べています。
(糖尿病も深刻な万病のもとです。コロナウィルスでもこのような持病がある方は重症化しやすい傾向があります。)
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⑥『性機能の改善』
太りすぎや肥満は性機能を低下させ、
健康な体重を取り戻すと性機能が改善するという研究結果があります。
その理由は、高血圧と糖尿病の両方が性機能に影響する可能性があるためです。
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⑦『睡眠の改善』
過剰な体重を抱えている人は、
睡眠時無呼吸症候群が多いことを特徴です。
体重減少はしばしば睡眠時無呼吸を軽減し、
睡眠はより良い状態になります。
(以前睡眠についての記事も書きましたが、免疫を向上させるためにも睡眠の質はとても大事です。)
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⑧『余計なエネルギーの消費による疲れやすい身体』
体重増加は、体を動かすのが大変になります。
身体を動かすためには、
多くのアデノシン三リン酸(ATP)
細胞にエネルギーを供給する分子が必要です。
体重が減ると、全身のATPの使用量が減るので、
より疲れにくい身体になり、
やりたいことのためのエネルギーが増えます。
(いつまでも若々しくパワフルな自分でいるためにはとても重要なことです。)
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⑨『自尊心、自信がつく』
体重は自尊心と関係があります。
体重が減ると、
自分自身について気分が良くなり、
他者との交流が増え
人生について前向きに、明るくなれます。
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科学的根拠に基づいた
総体重のたった5%減量でのメリットです。
健康でいきいきとした生活を送るためには、
健康的な食事、運動、睡眠だけでなく、
『食事、運動、睡眠+体重の管理』
ということが言えます。